男子テニス界に新しいスターが誕生しました!
その名はカルロス・アルカラス。なんとまだ19歳!今回の全米オープン優勝で、最年少で世界ランク1位となりました!凄すぎます。2018年にプロ転向しているので、わずか4年でこの偉業を成し遂げたのです。
一体彼は何が優れていて世界ランク一位まで登り詰めたのか、彼のプレーを私なりに分析して考えてみました。
1.強烈なストローク
彼の試合を観ればすぐに異様な速さのストロークに目を奪われます。なんか、早くね?って思います笑
実際にすごく早いボールで、かつ跳ねるボールなので対戦相手は後ろに下がらされてしまいます。これだけでかなりのプレッシャーです。しかも、このボールをフォアとバックの両方で打つ事ができます。大抵はフォアのみ強い、って選手が多いのでこれはすごい事です。
2.シンプルかつ効果的な攻め
先に挙げたストロークから始まる攻めが本当に強いのです。その攻めとはストロークで相手を後ろに下げた後、すぐさまドロップ、取られても冷静にロブ。そしてまたストローク。これを繰り返します。単純に感じますが、これを世界トッププロ相手に難なく決めているアルカラスが凄すぎるのです。
何故この攻めが効果的かというと、相手を前後に揺さぶれるからです。少し前のシングルスの攻めはスピードとパワーでガンガン攻めて打ち勝つスタイルが流行っていました。今は、そこから変化して前後の揺さぶりが増えてきていました。ジョコビッチや錦織もよくドロップショットを多用しています。
ただ、彼の場合はかなり意識的にドロップショットを使っており、ストローク→ドロップ→ロブまでを一つの攻めの流れとして淡々と実行しているのです。はっきりいって、この内容で組み立てた攻めは相手を揺さぶれますが自分自身も前後左右に動く必要があるため身体に負荷がかかるのです。ですが、彼は試合の最初から最後まで終始同じ攻め方でポイントを取っています。化け物ですね笑
3.圧倒的な強ファジカル
正直、これがかなりの強みなのでは、と思っています。どんなボールでも追いつきハードヒット、チャンスと判断するや素早くネット前に移動してボレー、相手の攻めを受け止め切るフットワーク。これらの特徴を持つトッププロは世界中に多くいます。ただ、これら全てを兼ね備えた選手はほんの一握りだと思います。そして、アルカラスはこれらの特徴を併せ持つ、とんでもない身体能力の持ち主なのです!
例えば、ジョコビッチはフットワークが飛び抜けてよく、相手の決めにいったボールを難なく拾い、かつ切り返してポイントを取るのをよく見ます。最近は少なくなりましたがサーブ&ボレーする選手のような動きを自然にやってのけます。何度かサーブ&ボレーでポイントを取る瞬間を試合で観ました。全米オープンでも披露しています。
以上の3点を併せ持つゆえ、アルカラスは世界ランク1位になる事ができたと考えます。もちろん、彼を育てた環境や仲間、コーチ陣にも恵まれていたのだと思います。そういった観点での考察はまたの機会で話すかもしれません。一時期ビック4と呼ばれる時代がありました。いよいよ本格的に世代交代となる時代の節目に来たのかもしれません。今後も彼の活躍に目を離さないようにしましょう!
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